 |
私、夜叉丸は、我愛羅様のお世話係兼家庭教師です。風影様へ報告するために、我愛羅様の成長の記録を毎日、この連絡帳に書いています。 |
 |
○月○日 今日は、朝から読み書きの稽古をしました。私のお手本は、「気（チャクラ）」だったのですが、我愛羅様は、ちょっと考えた後… |
 |
いきなり「愛」とお書きになりました。 |
 |
独立独歩、わずか五歳にして、大変自立心の強いお方です。私、夜叉丸は、大変感激いたしました。そして、とても我愛羅様らしいと思いました。 |
 |
△月△日 今日は、造形をご指南申し上げました。我愛羅様は、しばし、じっとクマのぬいぐるみを観察された後… |
 |
おもむろに粘土をこね始めました。何かひらめきがあったご様子… |
 |
そして、あっという間に小さなひょうたんをこしらえました。これをイノべーション…とでも呼ぶのでしょうか。とても私には、考え付かない発想の転換です。 我愛羅様は、なかなかご器用で、仕上げも見事でした。 |
 |
□月□日 お昼の給食。セレクトメニューで我愛羅様自らが、献立をお決めになりました。パンと焼きそば、牛乳とヨーグルトと乳飲料…多少気になる点は、ございますが、成長期におけるカルシウム量は、適切で大いに評価できると感じました。 |
 |
○月△日 奉仕活動。お掃除も完ぺきでした。我愛羅様は、大変、清潔好きのご様子で、服も汚さずがんばっておられました。 いずれこれらの経験がお役に立つ日が来ると私、夜叉丸は、信じています。 |
 |
□月×日 里の社会見学。お供のクマには、暑くないようにと自らの帽子をかぶせてお出かけしました。将来、この慈悲深いお心でこの砂隠れを守ってくださることでしょう。 |
 |
以上、我愛羅様の勉学の習熟度等について、私、夜叉丸が、ご報告申し上げます。 ◎月□日 |