Desert Rose〜傀儡部屋


傀儡絵巻 其の二十九「砂隠れ式ナル誕」ノ巻

ナルト「急に呼び出して何かあったのか?」
我愛羅「…お前に見せたいものがある…」
我愛羅「カンクロウ…例のものを」
カンクロウ「わかってるって。ほら、これじゃん」
ナルト「おっ、カンクロウ。久しぶりだってばよ…って何でお前が岡持ちを?見せたいものってコレの事なのか?」
カンクロウ「違う。今度、砂隠れにラーメン屋を作ったんだ。わざわざ木ノ葉の『一楽』で修業させてな」
ナルト「えっ?じゃあ、砂でも一楽ラーメンが食えるってこと?」
我愛羅
「…お前の好物だと聞いたからな…」
ナルト「もしかしてオレの為にわざわざ砂隠れに作ったってのか?ウソだろ…」
我愛羅「別に驚く程のことではない。まずは、食べてみろ。気に入るとよいが…」
ナルト「なぁ我愛羅…まさかラーメンが鎮座しているこの金ぴかの皿…本物の金とか銀とかじゃないよな?」
我愛羅「それは、錆びやすい銀などではなくプラチナだが、…皿というものは、大抵そうじゃないのか?」
ナルト「いや…多分普通は、違うと思うってばよ…えっと…我愛羅…これってば、本当に一楽のラーメンと餃子だよな…」
我愛羅「そのはずだが…味に問題があれば、料理人に責任を問えばよい」
ナルト「いや…そうじゃなくって…なんか、やたらと豪華なんでもはやラーメンじゃねぇような気がするから…」
我愛羅「変なことを気にする奴だな。それより、もうひとつ趣向がある。…バキ…始めろ…」
バキ「はっ。承知いたしました。音楽スタートゥ」〜♪
ナルト「えっ…何…何が始まるんだってばよ?」
バキ「ハッピ・バスディ〜ツ〜ユ〜♪ハッピ・バスディ〜ツ〜ユ〜♪ハッピ・バスディ〜デァ〜ナルトォ〜♪ハッピ・バスディ〜ツ〜ユ〜♪」

 ぱん! ぱん!
テマリ「いつも我愛羅が世話になる。これからも、頼んだぞ」
父風「ふん。オレはまだ、お前のことを認めたわけではない。黄色い閃光の息子だと分かったから、この里への出入りを許したまでだ。いずれお前自身の価値を確かめてやるから覚悟しとけよ」

ってことで、ナルト誕生日おめでとうネタでした。(ちょっと早いけどね)
庶民のナルトに対して、超〜お金持ちの我愛羅さま。
一楽仕込みの高級ラーメン店をナルトに丸ごとプレゼント。
そして、バキの野太い歌声に乗せて、テマリと父様からも嬉しい言葉のプレゼント。
「全ては我愛羅の為に…」
ちょっと世間ずれした風影ロイヤルファミリーでした。

(2012/10/08)
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