Desert Rose〜傀儡部屋


傀儡絵巻 其の二十三「かくれんぼ」ノ巻

ガアラ「夜叉丸…ねぇ、夜叉丸遊ぼう」
夜叉丸「困りましたねぇ…今、洗濯物を取り込んでますから…もう少し待ってくださいね」
ガアラ「つまんない…隠れちゃえ」
夜叉丸「お待たせしました。ガアラさま…あれ?…どこに行っちゃったんだろう」
ガアラ「……えへ…」
夜叉丸「…(あっ…あんなとこに)…」
夜叉丸「(よし…なら…)変だなぁ…ガアラさまがいないぞ」
夜叉丸「どこに行っちゃったんですか?ガアラさまぁ〜」
夜叉丸「風影様がいらっしゃいますよ」
ガアラ「えっ?父さまが来るの?」 
ガアラ「…夜叉丸…」
夜叉丸「困ったなぁ…」
ガアラ「ボクは、ここだよ」
夜叉丸「どこにもいないなぁ…」
ガアラ「ねぇ…ねぇ…ボクは、ここにいるよ」
4 夜叉丸「み〜つけた♪」
ガアラ「あっ…だまされちゃった」
夜叉丸「いいえ、本当ですよ。三人で記念写真を撮るそうです」
ガアラ「きねんしゃしんってなぁに!?」
夜叉丸「大きくなった時に懐かしく感じるものですよ」
「ほら、撮るぞ。ちゃんとカメラを見ろ」


パシャ
!!

小説 外伝「風の墓標」の一コマです。
まだ、我愛羅が夜叉丸に育てられ、父さまから溺愛されていた頃、
もしかしたらこんな日常があったかもしれません。
甘えん坊な我愛羅…
きっと普通の親子の様なほのぼのとした生活だったことでしょう。
背景がつくとそれらしき世界にみえる気がします。
(連隊長になってからも岩陰に体隠して、ひょうたんまるみえ…ってのがあったなぁ〜)

(2012/7/13)

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