Desert Rose〜傀儡部屋


傀儡絵巻 其の7 木ノ葉潜入作戦 4」ノ巻
(チャクラの記録 in ラグナシア レポート 某日)
「秘密任務・木ノ葉のビーチで風影邸を作る」

 翌日、朝、6時。(起床は、5時)
「支度をしろ。カンクロウ、秘密任務に出かけるぞ」
カン「早起きだな。…おい、あそこに五代目火影の顔岩が、見えるぞ。朝日に映えて眩しいじゃん」
「西側からだとよく見えるな」
カン「誰もいない海〜。朝の空気が、すがすがしいじゃん」(海浜公園)
「気をつけろ。ジョギングしている奴と犬の散歩をしているものがいるぞ」
カン・我「………」
カン「どうやらオレ達の存在には、気がつかずに行ってしまったようだな」
「幸い感知タイプではないようだ」
「では、この辺にするか。任務を開始する」
カン「ここに風影邸を作るじゃん」
「砂も程良く湿っているようだ」
カン「まずは、チャクラでサクサク耕して…と」
カン「とりあえず第一層目だ」
「片手で10秒仕事か…手抜きだな」
カン「オレのチャクラは、10秒でも完ぺきじゃん。どうだ。形になってきただろ」
「朝から、ハイテンションだな」
カン「昨日から、5時起きが続いているからな。昨夜は、10時に寝たから、全然、平気じゃん」
カン「ほら。第二層目だ。丸窓もつけたぞ」
「文字はどうした。中央に風と入れろ」
カン「やってみたが、崩れるんでやめた」
「根性無しだな」
カン「屋上に上がってみよう」
「狭いな。オレが、デイダラと戦った場所は、もっと広かったが…?」
カン「突貫工事だ。贅沢いうな」
(直径30センチ。我愛羅とカンクロウは、約3センチ)
カン「屋敷の周りの回廊も作ってみた。…なんとなく風影邸っぽくなったと思わないか?」
「…こんな形だったかな」
カン「雰囲気だ。雰囲気…感じろよ」
カン「ほら。絶景だ。木ノ葉の観覧車が見えるじゃん」
「なるほど。いい眺めだ。それにしても、あっという間の作業だったな」
カン「人目をはばかる作業だ。もっと感謝しろ」
「いい思い出が出来た。それにしても、もう帰るのか。ナルトとは、もっとゆっくり話がしたかったのに…」
カン「また会えるさ」
「木ノ葉に秘密基地を作る作戦。こんなことする奴は、全国広しとはいえ、そう多くはいまいな」
カン「多分な。俺たちもまさか実際ここで計画が叶うとは思わなかったじゃん」
「人がいないのが、何より幸いした」
カン「GW中は、さぞや混み合ったことだろうが…」
「祭りの後の静けさだ…堪能しよう」
カン「そろそろ引き上げるとするか。朝食の時間だ。宿の主人が、待っているぞ」
「そうだな。最後の始末だ。忍たるもの、痕跡を残すのは恥だからな」
カン「分かっているじゃん。ちゃんと消滅させる」
「それでいい…オレ達の秘密任務は誰にも知られてはならない」
カン「ああ…それが砂隠れの流儀だ」
「任務成功は、お前のお陰だ。すまない。カンクロウ」
カン「いいって…機会が有れば別の場所でも試してみたいな」
「ああ…それも面白いかもな」
 そして、オレ達は、日中、街中を冷やかし、夕方帰路についた。砂の里に帰還したのは、深夜だった。

テマリ「…で、私に黙って旅行した挙句、二人して木ノ葉で中忍になったというのか」
カン「これを見る限りどうもそのようだな」
テマリ「お前ら…砂隠れの忍じゃなかったのか?我愛羅…特にお前は、風影だろ?」
「………」
テマリ「まったく、困った弟達だ。木ノ葉とは同盟関係にはあるが、油断してはならない間柄だ」
「…しかし、お陰で不思議な術を会得した。これを見ろ」
テマリ「な…なんだ。…光ってるぞ」
「ナルトの中の九尾を押さえる八卦封印だ」
テマリ「八卦封印だと!?」
カン「これさえあれば九尾は、砂隠れのものじゃん」
テマリ「…本当なのか?あの…九尾を手に入れただと?」
「試してみよう…カンクロウ、行くぞ」

カン「解!!」
(どどーん)
テマリ「…こ…これは…」

「封印を解くとジクソーパズルが完成する」
カン「…えっ?そうなのか?九尾が出てくるんじゃなかったのか?」
テマリ「おい…我愛羅…この術にどんな意味が有るんだ?」
「九尾から解放されたナルトのジグソーパズルが巨大ポスターとなり、結果としてオレの執務室に貼れる」
カン「お前…さっきオレのタペストリーのことで呆れてたくせに…」
「うずまきナルトは、俺のものだ…」

ということで「木ノ葉潜入大作戦」終劇
(2012/5/9)

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