Desert Rose〜傀儡部屋


傀儡絵巻 其の6 木ノ葉潜入作戦 3」ノ巻
(チャクラの記録 in ラグナシア レポート 某日)

「怪しい奴」
カン「志村ダン造だ…」
「腕に移植してある写輪眼を見た時は、鳥肌が立ったぞ」
カン「まったくだ。初めて見た時は、飯が食えなくなったぜ」
「…その割に飯をお代わりしていたと記憶しているが…」
カン「そうだっけ…?」
「五影の廊下だ」
カン「しかし、思い出しても鉄の国は、寒かったな…」
「このマフラーのお陰で助かった。やはり、バキの忠告を聞いて正解だった」
カン「オレも素直に巻いてくりゃよかった」
「やせ我慢するからだ。…いや、痩せてはいないな…」
カン「悪かったな」
「活動絵巻だ。10年分のオープニングとエンディングをやってるらしい」
カン「見て行こう」
「ああ。…無料だしな」
     (中略)
「初めて見る映像が多かったが…オレ達は、DVDを飛ばして見てたという事なのか?」
カン「さぁ…しかし、新鮮だったじゃん」
「大きな映像で見ると迫力がある」
カン「まったくだ」
「さてと…少し休憩しよう。これが、オレの名を冠した砂瀑柩アイスだ」
カン「【愛】すか…下は、コーヒーゼリーだな」
「オレの愛は、甘くない…しかし、生クリームの様に時に優しい」
カン「じゃりじゃりして面白い食感だな」
「砂糖を砂に見立てたようだ」
カン「結構ボリュームもあって、味も値段もお手頃じゃん」
「だな…」
カン「ところでオレの傀儡が一体もなかった…(ショック)」
「いや。お前が沢山いるところを見つけた。見ろ。ここだ」
カン「うわっ。オレと大蛇丸だらけじゃん」
「皆が避けて行ったとしか思えん」
カン「お前のはあるのか?」
「ああ。右下に一体だけ、埋もれている」
カン「うーん。こいつは、難しそうじゃん」
「取りつくされた後だろう。もはや見ただけで諦めて帰る忍も多いに違いない」
カン「ふう…(ため息)最後に残るのは、オレと大蛇丸かよ…」
「こっちは、ルーレットだ」
カン「ゲームソフトが景品か。豪勢だな」
「それだけ当たりにくいとも言える」
カン「やってみないのか」
「オレは、勝てない勝負はしない」
カン「案外、小心者だな…」
「…冷徹な分析家と言え」
カン「…がっかりしたくないだけじゃん」
「では、テマリに土産を買って帰ろう」
カン「我愛羅砂っくに、我愛羅キューピー、ぬりえに自由帳…やっぱりオレのがない」
「いや、塗り絵には、オレ達、三姉弟がそろっている。線も綺麗だ」
カン「オレは、店に貼ってあったお前の大きなタペストリーが欲しいな」
「あれは、売り物ではないらしい」
カン「あれこそ一番の売れ筋商品だと思うが…残念だ」
「だが、実際買って何処に飾るんだ?」
カン「勿論、作業部屋に決まっているじゃん」
「…呆れた奴だ…」
「…ところでこの紐つきのチビはなんだ」
カン「キューピー我愛羅だ」
「キューピー?」
カン「昔から、クマを持ち歩いてたお前好みの顔だろ?」
「なかなか可愛い。気にいった。今度から、コイツを連れて歩こう」
カン「それは、やめとけ…風影の威厳がなくなるじゃん」
「…なら、風影として、お前に今晩から夜伽を命じる」
カン「なんならオレにも命じてくれ」
「…今、満席になった。諦めろ」
カン「夕食を隣のマーケットで買ってきた。名物ひつまぶしだ」
「閉店間際で半額になった奴だな」
カン「寿司も半額だったから、買ってきたじゃん」
「いささか散乱しているようだが…」
カン「移動中、ちょっとひっくり返ったんだ。味は同じだ。問題ない」
「それもそうだな」
(ということで、この後、遊園地から5分の宿でみかん風呂に入って、早々と就寝した二人だった)

(2012/5/9)

(NEXT part4)


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