Desert Rose〜傀儡部屋


傀儡絵巻 其の32「ファーザー・クリスマス」ノ巻

 12月29日、ナルトたちとクリスマスを楽しく過ごしたオレたちは、無事砂の里に帰還した。
カン「疲れたじゃん」
テマリ「だが、楽しかったな」
我愛羅「…ああ」
 そして、異変は、待っていた。
カン「これは、何だよ」
テマリ「酒ビン?」
我愛羅「………」
バキ「あっ、お前たち、遅いじゃないか。もっと早くに戻ってこい。大変な事になっているぞ」
夜叉丸「風影様、三人が帰ってきましたよ」
風影「うるさい!二度とうちの敷居をまたぐな。お前たちなど、知らん!」
カン「どういうことじゃん?」
テマリ「ひどい荒れようだな」
我愛羅「…父様に何があったのだ?」
夜叉丸「風影様は、ご存じなかったのです。あなた方が、木ノ葉でクリスマスを過ごすことを…」
バキ「事前にお伝えしたのに…困ったお方だ」
バキ「12月24日の夜、風影様は、お前たちを驚かそうとご自身ですべての準備を整えて待っておられたのだ」
夜叉丸「…ですが、あなた方はすでに木ノ葉に到着した後…」
我愛羅「…この父さまが、俺たちの為にクリスマスを?」
カン「なんの気まぐれじゃん?そんなことこれまで一度だってしなかったのに…」
テマリ「何を考えてるんだ…たく…」
我愛羅『…こんなところにまで飾りをつけて待っていたというのか?』
我愛羅「…わかった。もう一度、クリスマス・パーティを行おう」
カン「えっ?これから?明後日は、大晦日じゃん」
テマリ「一層新年会を用意した方が、早いんじゃないのか?」
我愛羅「…父様は、オレたちとクリスマスを楽しみたかったのだ…」
カンテマリ「…まぁ、そうかもな…」
 そして、オレたちは、酔いから覚めた父さまをクリスマスで祝った。上機嫌になった父さまは、(夜なべして用意したらしい)衣装に着替えると、再びオレたちの前に現れた。


風影「さぁ、ファーザー・クリスマスからのプレゼントを受け取るがいい」
我愛羅「…木ノ葉のサンタとは少し違うが、これが、砂隠れ流なのか?」
(とりあえず、感心して拍手する素直な末っ子)

以下、それぞれの心の声
カン『…ってなんかゼッタイ情報が混乱しているじゃん』
テマリ『…もしかしてこれってスノー○○?』
バキ『…わけわからんが、何やらすごいモノを見ている気がする』
夜叉丸『一生懸命、二本立てのDVDを見ておられたが…まぁ、作者は一緒だからなぁ…』


ということで、遅まきながらのクリスマスを祝った砂隠れのロイヤル・ファミリーでした。

(2012/12/29)

皆様、よいお年を!
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